おもろ講座
2011年 10月 25日
沖縄で生活するといままで耳にしたことのない「てだこ」や「おもろ」という言葉を耳にすることが多く、なんだろう?と疑問に思ってきました。
最近やっと、「てだこ」の「てだ」は太陽のことで、「てだこ」は太陽の子を意味し、英祖王のことをさしていることが解りました。
「おもろ」に至っては、大阪弁で「おもろいやっちゃ!」という「ちょっと変わった人物」的にしかとらえていませんでした。
その「おもろ」が、神をたたえる歌だ!ということをこの講座で初めて知りました。
この「おもろそうし」は首里の琉球王府が十六世紀から十七世紀にかけて採録・編集した神をたたえる歌謡集で、古事記や万葉集などを合わせたものにあたる沖縄最大の古典だそうです。
全部で22巻あり、1554首のおもろが収められていて、浦添に関するものは15巻の「うらおそい・きたたん・よんたんざおもろ」に52首収められているそうです。
おもろの形式は歌い出しの「一」と繰り返しの「又」があるのが特徴で、音楽的リズムを持たせているそうです。
二回の講座でメモは取るものの、意味がさっぱり分からず、「神をたたえる歌なんだ!」と自分に言い聞かせていました。
かの「おもろと沖縄学の父」と言われた伊波普猷(いはふゆう)でさえ、最初に「おもろ」に出会った時は、意味がさっぱり分からなかった!そうですから心配いりませんね。
図書館をのぞいてみると「おもろ」のコーナーもあり、
岩波文庫にも二冊あることがわかり、これからぼつぼつ勉強して行こうかな、と思っています。