世界自然遺産登録に向けて
2012年 11月 07日
県立博物館・美術館であり、
たくさんの人が集まりました。
日本で世界自然遺産に登録されたのは、白神山地、屋久島、知床、小笠原の四か所ですが、ヤンバルも登録されたらいいのに、という軽い気持ちで参加してビックリ!
環境省は来年1月に登録の前提となる政府の暫定リストへの掲載を予定しており、今回のシンポジウムを機に、地元の合意形成と対象地域の国立公園化などを本格させたいとのことでした。
それを目指して今回のシンポジウムは、環境省、沖縄県、琉球大学が主催し、奄美・琉球諸島の自然の素晴らしさと世界自然遺産登録にふさわしいことに詳しく触れ、
国頭村、大宜味村、東村、竹富町の4首長も参加し、世界自然遺産登録に向けた熱意・意気込みが感じられました。
また、日本各地の世界自然遺産登録にかかわった国際自然保護連合(IUNC)のレスリー・モロイ氏も
「奄美・琉球の生物多様性は顕著な普遍的価値があり、世界自然遺産登録の条件を満たしている」と太鼓判を押すものの、「希少種の生息地が公有地でないこと、法的保護がないことが課題だ。」と指摘していました。
そして、私が一番気がかりだったのは、ヤンバルにたくさんの米軍基地・演習場があるのに登録されうるのか?世界的にそんな例があるのか?ということだったので質問すると、
「軍事基地は平和の象徴である世界遺産になじまない。基地周辺を登録するにしても緩衝地帯を設けるなどの工夫が必要になるだろう。」とのことで、やっと胸をなでおろしました。
世界自然遺産登録されると、逆に基地・演習場を撤去させる力にもなるようで、夢と希望の持てる有意義なシンポジウムとなりました。