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沖縄の不思議の世界を紹介します


by nami-5963

白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴人骨展

石垣島の新石垣空港工事中に見つかった白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴人骨が2万7千万年前の旧石器時代のものだった!という新聞報道があり、

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県の埋蔵文化センターで実物の人骨を一般公開しているというので、Aさんと出かけました。

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展示場に入るとすぐに「白保2号人骨」があり、高齢の男性で、下あごに比べ上あごの歯が極端にすり減っていることやサーファーなどにみられる外耳道骨腫(がいじどうこつしゅ)が見られ、日常的に海と関わる生活をしていたということでした。

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続いて「白保4号人骨」では、風葬で葬られた高齢の男性で、「白保2号人骨」と同じ下あごに比べ上あごの歯が極端にすり減っている特殊な歯の使い方をしていた、ということでした。

「特殊な歯の使い方」とは何か?という新しい疑問が生まれてきました。

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発掘調査時のご苦労を、5年前の講演会で人類学者の土肥直美さんが港川人の人骨調査の失敗の教訓を生かして調査員の汗などが混ざったりしないように徹底しつつ、

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人骨のDNAやコラーゲンをきちんと保存するためにアルミホイルにくるみ低温保存を徹底してやった!ので、相当な成果が期待できるはずだ!と瞳を輝かせて語っていた(2012.2.28、参照)ことを思い出しました。

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「2万7千万年前の旧石器時代の19体の風葬墓域で世界最大級、国内初確認!」という報道もあったせいか、平日にもかかわらずすごい人手にビックリでした。

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今後も生活場所が判明することや他にもいろんなことが分かってくることを期待してしまいますね。

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いい勉強になりました。
by nami-5963 | 2017-05-24 16:04 | 歴史・史跡・世界遺産 | Comments(0)