3月10日の観察会は風もないポカポカ陽気の中、大人ばかりの4名の参加者とスタッフの2名でスタートし、
みんなで海の危険生物や海でのルールを確認して海に向かいました。
春の季節になりましたが、まだ緑色の海藻の仲間もよく生えていて、濃い緑色のドロドロした食べられるアーサー(ヒトエグサ)と薄緑でゴワゴワしたアナアオサの違いを学習しました。
たくさん落ちている巻貝にはヤドカリがすみこんでいると紹介しましたが、寒さのせいでいつもほどの姿が見られませんでした。
ひとつの穴はカニの住家で、二つの穴は岩の中に二枚貝が住み込んでいることを学習していると、
カタツムリのような角の先に黒い目玉を持つ貝殻を脱いだ貝の仲間のイソアワモチがいて、グミのような感触を確かめ、これらの生きものが食事をすることを通じて沖縄のきれいな海づくりに貢献していることを知りました。
カイメンと緑藻が合体したカイメンソウに出会えました。
それぞれに感触の違いや毒のあるなしがあり、白い内臓のキュビエ管を出して攻撃するものがいたりするものの、ナマコの仲間はみんな砂や泥から栄養を摂り、きれいな砂や泥のウンコをしてきれいな沖縄の海を作る役割を果たしていることを学習しました。
緑色の3cmほどのきれいなフトユビシャコの赤ちゃんに出会いみなさん大喜び!!
肉食の巻貝のタマガイ類の卵と周りの砂を粘液で固めた卵塊の砂茶わんの芸術作品や
海草藻場に空いた1~2cmの巣穴にすむ赤いトゲアナエビを周りに生えたリュウキュウスガモの海草を使って「トゲアナエビ釣り」の遊びにチャレンジすると、
エサの海草のリュウキュウスガモを両手のはさみで取りに来るトゲアナエビとのやり取りが面白く、
「すごい力で引かれた!」「草をとられた!」とみなさんとても熱心に楽しむことができました。
また、海底にたくさん見られる「富士山のような砂山」はみんな海のミミズで釣り餌になるゴカイの仲間が砂の中の汚れを栄養としてとった後に出したきれいなウンコの砂山で、ここでも沖縄のきれいな海づくりに一役買っていることを知りました。
沖縄のきれいな海は「ウンコ」でできている!ということのようで~す!
短時間でいろんな生き物に出合い、「楽しかった!」「また来たい!」という思い出がいっぱいの観察会を無事に終えることができました。
みなさん、お疲れさまでした。