歴史探訪~南城市のグスク・ヒージャー巡り~①
2009年 03月 19日
熱心な歴史・考古学ファンの35名が集まり、開講式の後、9時過ぎにバスに乗って出発。午前中は知念城跡(ちねんぐすくあと)、中村渠(なかんだかり)ヒージャー(樋川)、垣花城跡(かきのはなぐすくあと)を訪ねました。
知念城跡は、現在修復工事中で、もともとあった物をそのままにして、復元されつつありました。城壁は、相方積みといわれる一番崩れにくいものになっています。
城(ぐすく)はその地域の按司(あじ=首長)の居城でもあり、軍事拠点でもあったようです。敵の攻撃に備えて、ところどころに張り出した「折り」と城内に必ず「拝所」があるのが沖縄らしいところですね。
珍しいフール(豚便所)もありました。左が大便用トイレで右が豚小屋です。(人糞→豚→肥料→作物→人)の究極のエコともいえる「循環型トイレ」だったようです。
次に訪れたのは、中村渠ヒージャーです。
ここは古くからの清らかな水の湧き出る聖地です。住民たちは、ここで祈り、身を清め、水をくみ、生活用水として利用し、野菜や農具を洗い、憩いの場所としても大きな役割を持っていたそうです。
14世紀に築かれたという垣花城跡では、戦闘に備えた巧みな作りが随所に見られました。
2か所の平地を取り囲むように攻撃用城壁があり、敵兵を二分するように道をつけたり、とても実戦的な造りになっていました。
少年自然の家に戻っての昼食は、学校時代のキャンプを思い出させてくれました。