沖縄の不思議の世界を紹介します


by nami-5963

宜野座村の自然観察会①

沖縄キリスト教センターのぎのわんセミナーハウス主催の「大人のための島ぞーり」という学習講座に参加しました。今回は、一日かけて宜野座(ぎのざ)村の地質見学に出かけました。

c0180460_103794.jpg

最初に、大久保漁港付近の海岸で砂浜の砂を指でかき分けていると、5mmほどの丸い銭石(ぜにいし)が見つかりました。これは有孔虫のマーギノポーラの死骸だそうで、ルーペで見ると小さな穴がいっぱい開いていてびっくり!海の中で生きている時は、アメーバーのような単細胞の生物が一匹だけ住み込んで紫色をして、海藻などにくっついているそうです。不思議な生き物がいるもんですね。

c0180460_1144427.jpg

ここの地層は砂岩が中心でした。柔らかいところだけが削り取られたノッチという浸食地形(上)や砂岩がボロボロに崩れていく時にできる玉ねぎ状風化(下)を見学しました。

c0180460_1153277.jpg

c0180460_116254.jpg

さらに、この砂岩の地層はどちらが上か、下か?ということを判断することになりました。よく観察すると、左側の砂の粒が大きく、右側が小さいことが分かりました。大きい粒は重たくて早く沈むので、左側が下だ!ということになりました。高校の地学の実習をしているような懐かしさを感じました。

c0180460_11949.jpg

場所を移動すると、砂岩と泥岩の互層(交互に重なりあっている)が見られました。

c0180460_1194635.jpg

一番最初に、さざ波の跡が残ったリップルマーク(漣痕・れんこん)や

c0180460_1204032.jpg

いろんな生物の巣穴の跡が残った生痕(せいこん)化石を見学しました。

c0180460_122275.jpg

さらに、現在も岩ができつつあるという現場に行きました。ビーチロックといって海水中の石灰分が沈澱し、海岸の砂やサンゴのかけらを取り込んで今も岩石を作っているそうです。日本では南に行く方が多く見られるようで、5000年前から戦後にできたようなものもあるそうです。不思議ですごいですね。

最後に漢那(かんな)海岸で、嘉陽層(かようそう、約4000万年前の地層)と琉球石灰岩(約10万~100万年前の地層)の関係を観察しました。

c0180460_1264730.jpg

ここの嘉陽層は、泥岩よりさらに緻密で水を通しにくい頁岩(けつがん)と砂岩の互層でできています。それが、大きく褶曲(しゅうきょく、地層が大きく曲がっている)していました。

c0180460_1272968.jpg


その上に琉球石灰岩が不整合(ふせいごう、時間をおいて地層が重なり合うようす)で乗っかっています。講師の先生が、「この不整合から過去にここは、二度海底で土砂や石灰岩が堆積し、二度陸地になって現在見られます!」と言われてもすぐにピンとこない自分がおりました。

c0180460_1285219.jpg

水を通しやすい琉球石灰岩と水を通しにくい嘉陽層の間から、生活に欠かせなかった大切な湧水がわいていました。こんなところが沖縄の各地で見られ、上水道が整うまでの生活用水として貴重な存在だったようですね。

いろいろと一日中勉強し、いろんなことが解りましたが、知恵熱が出そうでした!
by nami-5963 | 2009-04-30 01:38 | 沖縄の不思議 | Comments(0)