南部の自然観察会
2009年 09月 25日
大型バスに揺られてのリッチな少人数の観察会でした。
最初に訪れたのは南城市のヤンバル山でした。ここでは石灰岩地域の森の特徴を観察しました。
たくさんの種類の高木が生い茂るため森の形がデコボコになっていて、
ガジュマルやアコウのような南方系の植物が多いそうです。
森に分け入りながら実際に見て回りましたが、植物はどうも頭に入りにくくて、タブの木に群れを作るコオロギ、
巣を張ってエサを待ちかまえる大きなジョロウグモ、
葉の裏に群がるナナホシカメムシなどに目が行ってしまいます。
次に訪れたのは、知念城跡でした。ここではまだ、クロヨナがたくさん咲き誇っていました。花を摘み取るとカマキリもいっしょに付いてきました。ちょっと怒っていま~す!
ここは昔に人が住んでいたので、カツオの一本釣りに使うホテイチクやタケノコが採れるモウソウチクが植えられていたのが印象に残りました。
ここでもアマミタカチホヘビの死骸を見つけました。この大きさで大人だそうです。
キノボリトカゲも元気な姿を見せてくれました。
昼食後は、具志頭(ぐしちゃん)の海岸近くの遊歩道を観察して回りました。
ここではサルカケミカンというトゲがたくさん発達した木に出会いました。とてもかたくてキリで刺されたような痛さでした。不思議な木があるもんですね。
また、最近では珍しいキノコのサルノコシカケがあったり、
とても深い亀裂になっている断層も印象的でした。
ゆったりと南部の自然に触れることのできた有意義な一日でした。