与那国島⑤
2010年 07月 29日
「海底遺跡」があるという新川鼻(アラガバナ)の方面に沢を下り、化石採集に半日かけて出かけました。
とても深い谷を海に向かって下っていくと、いつ運ばれてきたの??と首をかしげるような巨石がごろごろしていました。
水がたまり落差の多い難所も何箇所もあり、大変でした。
常に水があり、湿気が多い環境なので、キクラゲ、
キノコの仲間もたくさん見られました。
琉球石灰岩がある所には、小さいながら鍾乳洞もできていて、
たくさんのきれいな鍾乳石、
石灰岩地形がたくさん見られました。
ここを流れる水のおいしかったこと!!
そのそばで、世界最大の蛾(24cmにもなる!)・天然記念物のヨナグニサンを見ることができました。
ヨナグニサンは夜行性なので、ゆっくり翅を休めていましたが、実物を見ることができることはとても珍しいそうです。そのラッキーさに興奮してしまいました。
他にも、珍しい生物にたくさん出会えました。
アカトンボの上にとまっている、名前がまだ分からない赤黒い色のトンボ!
ベコニアの一種で白いきれいな花を咲かせる在来種のソワブキ!
そこらじゅうにたくさんいる大きなテナガエビ!このエビは一度海に戻って生活をするそうです。
スイカのような直径2cmぐらいのオキナワスズメウリ!熟してくると真っ赤になるのが不思議でした。
海水が混ざることがある所に急にたくさん姿を見せ出した巻貝のカワニナとたくさんの卵塊!
しっかり命をつないでいるのに感動しました。
岩の表面にど派手なピンク色をした二個のジャンボタニシの卵塊!こんなのに出会ってビックリ!!
海水の混ざる川に住む魚・ユゴイ!もたくさんいました。
やっと海に出ましたが、
そこは私たちよりはるかに大きな巨石がごろごろしている岩場でした。
そして周りは断崖絶壁です。
化石が出るという所まで移動し、探してみましたが、残念ながら見つからず!
でも、そばの岩の表面にたくさんの生痕化石が見られたり、
エビやカニなどの巣穴だった所に泥が詰まった生痕化石が手に入りました。
この海の先に人工物では?!といわれる「海底遺跡」が眠っているそうですが、今まで見てきた感じでは断層や浸食などによってできた自然物かな?という印象で~す。
でも、夢とロマンのある話題でいいですよね。与那国島の自然は、奥が深い!