泡瀬干潟
2011年 04月 07日
目の前に、広大なきれいな砂浜が広がっています。
その砂浜にミナミコメツキガニの食事の後の砂粒の山がたくさん見られます。
砂の中の栄養分を取り除き、砂をきれいにするとともに、潮が満ちて来た時に海水への酸素の供給という大切な役割を果たしてくれています。
1~2cmの水たまりで春休み中の女子高生たちが、小さな魚を手ですくって歓声をあげていました。
干潟は、小魚たちの保育園でもあるのです。
だんだんあたたかくなり、海藻類も来年に備えて胞子を残した後、
ドロドロになって溶けだしていました。
そんな中でも、今年はよく冷え込んだせいか、世界でもここ沖縄でしか見られないという珍しい藻類のクビレミドロがまだ見られました。
マリモのようなきれいなクビレミドロも、タマガイ類の卵塊の「砂茶碗」(右)といっしょに見られました。
この「砂茶碗」は貝の卵を砂といっしょに粘液で固めた芸術作品です。
干潟を歩いていると、ホソスジヒバリ(左)などの二枚貝、
ザルそっくりなリュウキュウザルガイ(左)と沖縄の赤瓦屋根そっくりなカワラガイ、
定住性のハボウキガイの赤ちゃんと
ハボウキガイの大人もいました。
タカラガイの仲間や、
巻貝のカゲロウヨフガイなどにも出会い、楽しく過ごせました。
泡瀬干潟は大阪などでは見られなくなってしまった豊かな海の姿をまだ残している貴重な存在で~す!