化石採集
2011年 12月 27日
「石の会」のヤンバル自然観察会(11.11.15-16、参照)でいっしょになった熱心なファミリー(左端の3人)と、その後も交流しています。
はやてくんが私のコレクション(岩石、化石、鉱物など)をみたい!ということで、家に遊びに来てくれました。
その時に、「自分の手で一度化石を採ってみたい!」と希望していたことを、かなえる機会が訪れました。
読谷のおうちへうかがう朝、嘉手納基地の上に平和を象徴するような虹がかかり、とてもすがすがしかったで~す!
読谷から屋我地島・古宇利島、本部方面に出かけてみました。
屋我地島にかかる橋からはきれいな300mも伸びた砂嘴がみられ、
その海岸に下りて砂浜の砂をほじくってみると、「ゼニイシ=銭石」と呼ばれる有孔虫の死骸がたくさん含まれていました。目の前の暖かい海に現在も生活していて、その死骸が浜に打ち上げられたそうです。
これは化石ではありませんが、はやてくんファミリーは熱心に採集していました。
次は愛楽園の北側の貝化石を採集に行きました。
最初は小さなホタテガイ、
まき貝、
サンゴの化石しか見つかりませんでした。
大きな岩の露頭を一周し、海岸の方に出ると、大きな転石の中に大きな貝化石を発見!
「割るより転石を探せ!」の法則でどんどんいい化石を見つけることができました。
はやてくんも大満足のようでした。
古宇利島の北西部では琉球石灰岩に垂直に円柱状にあいた不思議な穴・「円筒状空洞地形」がたくさん観察できました。
浸食地形なので、すっぽり穴があいていて向こうが見渡せるものもあり、
浸食が止まってしまって土がたまっているものもありました。
その琉球石灰岩に、はやてくんがサンゴの化石を発見し、お父さんがノミとハンマーをふるうコンビネーションの良さも見られました。
世界遺産の今帰仁城跡に10cmほどのアンモナイトがあるので見に行きました。
今回は説明板もちゃんと設置されていて多くの人の目に触れるようになっていたのがよかったです。
次は、本部町の大川(ふぷがー)に出かけ、
こんこんと湧き出るきれいな水の中には、テナガエビ、カニ、グッピーなどが住んでいました。
はやてくんのお父さんが、「この水を読谷に持って来て活用できたらいいのに」、と言っていましたが、
今もいも洗いや水田に利用されているそうです。
最後は山の中から塩水がこんこんと湧き出る「塩川」に寄りました。
川の水をなめてみると海水のようで、はやてくんもビックリ!
一日いろんな所を回った最後に、はやてくんが「今日は楽しかったぁ~!」と言ってくれたのがとても嬉しかったです。