沖縄人はどこから来たのか?
2012年 02月 28日
名桜大客員研究員の土肥直美さんの出版記念講演会がありました。
「骨を見ていると楽しくて、いろんなことが分かる!」という
根っからの骨が大好きな人のようでした。
人間には206個の骨があるそうで、
人によっては一つ多かったり少なかったりするということも初めて知りました。
港川人は南方系の人類で、
縄文人は北方系の人類だそうで、
アイヌの人と沖縄の人はよく似ていると言われますが、本土の人を含めて少しずつ違いがあることも知りました。
貝塚時代の沖縄人はリーフで生計を立てていたことが、骨の特徴からよくわるそうです。
グスク時代の人骨は浦添ようどれのものを研究し、
本土の人と同じ出っ歯の特徴を持っていて、人の交流があったことがわかったそうです。
まだまだ空白の部分が多く、結論が出ていないこともあるそうですが、
最近の白保竿根田原洞窟の人骨の研究の成果に大いに期待しているとのことでした。
「琉球列島は石灰岩のアルカリ土壌なので骨の保存がとてもよく、古人骨の宝庫で人類学博物館のようなものだ!」と嬉しそうに話しておられたのが印象的でした。