地域の湧き水と歴史探索
2012年 08月 11日
最初は室内で水の大切さと湧き水が信仰の対象になってきた歴史、湧き水ができる仕組みの話をし、
水を通しやすい地層(琉球石灰岩)と水を通しにくい地層(島尻層、クチャ)の間から湧き水が出てくるという仕組みの実験装置を見てもらい、
実際に全員が体験してみると、「湧き水のことや仕組みがよくわかった。」との感想が出ていました。
外に出て、図書館脇の小川を覗き込むと、
カワニナ、メダカ、オタマジャクシ、アメンボ、エビ、トンボなどがたくさんいて、
紫色のきれいな花もたくさん咲いていて、「いろんな生き物が見られてよかった。」の感想が出るほどでした。
安波茶樋川(あはちゃヒージャー)では、
樋(とい)で水を引いてきたものが樋川(ヒージャー)だと説明すると、お父さんから「山羊のヒージャーと関係があるのか?と思っていたが、やっと本当の意味が分かった。」との感想が出ていました。
浦添グスクの城下町として発展してきた仲間集落に入り、最初に訪れたのが、仲間ンテイラで、ここは洞穴に村の神が住むという聖地で、拝所の一つでした。
次は、クバサーヌ御嶽(うたき)を訪れ、ここは仲間集落の発祥の地として神聖な拝所の一つだということ、
浦添の名前の由来や沖縄の地名と人名は同じものがあるという話をすると「地域のことや歴史がわかってよかった。」という感想が出ていました。
浦添市内では一番の水量を誇る仲間樋川では、大きな樋(とい)で引いてきた冷たい水に触れ、
この水の飲用水、生活用水(洗濯や水浴び)、
雑用水(農具や馬や作物を洗う)、最後に農業用水と無駄のない水の利用の仕方を学び、「いろんな樋川が見られてよかった。」の感想も聞かれました。
最後は村の創設者の草分けの家のあった根殿内(ニードゥンチ)を訪れ、
真夏の暑い中、2時間ほどで地域の湧き水と歴史の探索会を無事に終えることができました。