ヤナギバルイラソウ
2012年 08月 12日
先日の「湧き水と歴史の探索会」の時に出会ったかわいい紫色の花の名前が知りたくて図書館に出かけました。
紫色の花を咲かせ、
柳のような細い葉を持ち、
水際に生えている!とこれだけの特徴があれば1~2時間もしたら花の名前がわかるだろうと思っていました。
まずは植物学の大御所の牧野植物図鑑の二冊からスタートし、丁寧に一ページずつめくって調べましたが該当するものがありません。
食事を挟んで一日かけて20冊以上の図鑑を当たりましたが、見当たるものがありません!?
こんなことがあるの??と思いながら植物に詳しい知人を訪ねて実物を見てもらいました。
さすが専門家!「帰化植物のヤナギバルイラソウですよ。」と即答してもらったので、
翌日急いで図書館に出かけ、帰化植物図鑑を二冊当たりましたが、今度も該当するものが見当たりません!
一日半もかけて図鑑で見つけられないなんて、こんな不思議なことが信じられませんでした。また、
こんなに勉強?!したのは人生初めての経験でした。
もう、どうしようもないので、インターネットで「帰化植物 ヤナギバルイラソウ」と検索すると、600項目ほど出てきてびっくり!!
メキシコ原産の帰化植物で図鑑にはまだ載っていない!とあり、納得!
柳の葉のような細長い葉を持つのでヤナギバ(柳葉)で、ルイラはこの植物を研究した人の名で、ソウは草とかなり急いでつけた名前だ!ともありました。
最初は園芸種として持ち込まれたが、繁殖力が強く今は雑草化し、
花の色も紫、ピンク、白色があり、午前中に開花し昼過ぎには散ってしまう多年草だそうでした。
受粉後種を作り、
種の入ったさやが弾けて遠くに種を飛ばす仕組みを持ち、
その種も水と出会うと膨張し、粘着力が増すことが繁殖力につながり、急速に広がったそうです。
インターネットでヤナギバルイラソウのことが一度によく解り、こんなに助けられたことは初めてで、感謝感激でした。