8・13
2012年 08月 13日
8月13日は「おもろと沖縄学の父」と言われた伊波普猷(いはふゆう、1876~1947年)の命日で、
浦添グスクの伊波普猷の墓前で墓前祭の物外忌(ぶつがいき)がありました。
「おもろ」とは12~17世紀にわたって詠われた沖縄の神を讃える古い歌謡で、16~17世紀に首里王府が編纂した「おもろさうし」を沖縄文化の基調として研究した伊波の功績をたたえるのが目的の墓前祭・物外忌でした。
王府おもろの奉謡者の安仁屋眞昭さんが「祭文」を読み上げ、
「この墓の上を軍用機が飛び交い安眠を脅かすことがないように、墜落事故の多いオスプレイの配備に全県民が反対しているのを見守り、日米両政府を動かすようお導き下さい。」と訴えていたのが印象的でした。
おもろの奉謡もあり、
物外忌が終わるとお供え物の伊波の大好物のサーターアンダギーを参加者全員に配って(このことをうさんでーといいます)下さいました。
また、8月13日は8年前に沖縄国際大学の構内に米軍ヘリが墜落炎上した日でもあります。
昼から、沖国大のヘリ墜落現場モニュメント前で「普天間基地から沖縄を考える集い」がありました。
たくさんの人が集まり、
五人の学生の意見発表や大学の声明の発表があり、
「普天間基地の閉鎖・返還を強く求め、オスプレイの配備にも強く反対する!」との姿勢を強調していました。
当時の焼け焦げた赤木が青空に映え、左にヘリコプターのプロペラの傷跡の残った壁が保存されているのがとても生々しかったです。
海勢頭豊(うみせとゆたか)さんのコンサートでは、
戦後の沖縄の事件・歴史を語りながらその時々に作った歌を1時間半にわたって弾き語りして下さ
り、
聞いていて涙が溢れそうになりました。