恩納村の貫入岩
2012年 11月 26日
友達と一緒に参加しました。
40人程が集まったところに激しい雨が降りだし、各自の車の中で雨宿りし、
小降りになるのを待ちました。
雨もやっと上がり、ホテルの裏側の海岸に出ると1億1千万年前の名護層と呼ばれる黒っぽい黒色千枚岩~黒色片岩と少し青みがかった砂質片岩の地層が分布していて、
その地層の中に、灰色っぽい角閃石安山岩(黒っぽい棒状の角閃石を含んだアンデス山脈を作っている岩石の意味)の岩脈が貫入しているのが二ヶ所で観察できました。
斜めになった名護層の黒色千枚岩~黒色片岩と角閃石安山岩の岩脈が接するところは、流紋岩になっているそうです。
名護層の黒色千枚岩の中には、
石英の塊が等間隔にレンズ状で見られるブーディン構造(フランスのソーセージ(boudin)を意味する)が観察できました。
後から貫入した角閃石安山岩には、
玉ねぎがむけるような玉ねぎ状風化や
マグマが冷えてできる時の節理もよく発達しているのが観察できました。
遥か彼方の恩納岳の右側に見られる小山がこの貫入岩の延長線上にあるようなのですが、今は米軍基地の中で確かめるすべもないのが残念ででなりません。
昼食後は、友達と一緒にJAXAの施設を見学し、
沖縄本島の衛星写真をもらってきました。
さらに、そろばん玉石(両錐石英、2012.9.10、参照)の話をしていると「採ってみたい!」とのリクエストがあり、県民の森に立ち寄り、駐車場のそばの側溝の斜面を20~30分探すと、
そこそこのそろばん玉石をゲットできてとても喜んでもらえました。