フクタムシの正体判明!
2012年 12月 23日
先日の「海の漂着物」の講座(2012.12.15、参照)の時にゲッチョ先生に尋ねると「それはイガ(衣蛾)の幼虫で、もともとは鳥の巣の羽毛やほこりを食べていたものが、人間の世界にも入り込み、羊毛の服を食い荒らすようになったんですよ。」と教えてくれました。
もっと詳しいことが知りたくて浦添市の図書館に行くと「年末整理のため長期休館!」、
那覇市のほしぞら公民館の図書館に出向くとここも「年末整理のため長期休館!」で残念!
「2度あることは3度ある!」というので、県立図書館にはTELを入れ、開館していることを確かめて出かけました。
図書館のハシゴをしたのは初めてでしたが、分厚い図鑑を何冊か見るといろんなことがわかりました。
・世界各地に分布するガ(蛾)で、6~10月に出現。幼虫は羽毛や獣毛のケラチンを食すので、毛織物や毛皮の害虫。
・成虫は3個の黒色点紋を持ち、幼虫の目は一個で、メスは一匹当たり40個の卵を繊維の隙間に産み付ける。
・羽化した幼虫は24時間歩きまわった後、毛織物の繊維等で扁平な細長いポータブルケースを作り、中に潜みながら移動し、ケースは幼虫の成長に合わせて大きくなる。
・老熟幼虫は、ケースの一端を固着してぶら下がった状態にして、中で蛹化し、その後羽化する。
詳しいことがよく解り驚きましたが、こんな虫のことをしっかり研究している人もいることにさらにビックリ!
久しぶりにイガを入れていたタッパーを開けてみると、説明の通りの状態がしっかり確認でき、思わず笑ってしまいました。
やっと「フクタムシ」の正体がわかりましたよ。
駆除などの対策は、ナフタリンなどを使い、密閉できる衣装ケースに衣類を入れることだそうです。
なみまる