人気ブログランキング | 話題のタグを見る

沖縄の不思議の世界を紹介します


by nami-5963

クビレミドロ騒動

今年になって、浦添市の西海岸にある「カーミージー(亀瀬)の海」を夜はイジャイで歩き回り、昼も潮の引きが大きくなりだしたので、

クビレミドロ騒動_c0180460_11255264.jpg

どんなところで何が観察できるか?の地図作りを始めました。

クビレミドロ騒動_c0180460_11264927.jpg

毎日、干潟を歩いていると「犬も歩けば棒にあたる」のように、世界中でも沖縄の三か所(泡瀬海岸、屋慶名海岸、恩納村の海岸)でしか生育していないという絶滅危惧種の藻類のクビレミドロを発見しました(??)。

クビレミドロ騒動_c0180460_11273692.jpg

泡瀬海岸で何度も見てきたので間違いなし!とやや興奮しつつこのことを、「浦添市の西海岸のサンゴ」のことを最近記事にした沖縄タイムスの記者さん、

クビレミドロ騒動_c0180460_1128121.jpg

地元の港川自治会長さん、この海を研究している「しかたに自然案内」のご夫婦、海人の友人に連絡し、いっしょに確認してもらいました。

クビレミドロ騒動_c0180460_1129714.jpg

みんなで探すと33か所に生育していることがわかり、興奮しました。

クビレミドロ騒動_c0180460_11294449.jpg

タイムスの記者さんもとても熱心に取材してくれ、

クビレミドロ騒動_c0180460_11302892.jpg

「カーミージーでもクビレミドロ発見!」と、琉大名誉教授の香村眞徳さんに報告してくれました。

すると、「クビレミドロに似たマルバハウチワ(オオハゴロモ)の幼体があるので注意して下さい。マルバハウチワ(オオハゴロモ)の幼体の根は5~6cmありますが、クビレミドロは1cmしかありませんよ。そのことをしっかり確認してみて下さい。」とご指摘を受けたそうです。

インターネットで調べてもマルバハウチワ(オオハゴロモ)のことは名前だけしかのっておらず、「絶滅危惧種の藻類」ということでクビレミドロの根っこの長さまで確認していなかったので、翌日に海人の友人とカーミージーの海に出かけました。

クビレミドロ騒動_c0180460_11315598.jpg

すると3cmの根っこのものが3個、5~6cmの根っこのものが30個見つかり、明らかにクビレミドロではないことが判明!!

すると今度はクビレミドロの根っこが1cmしかない!ことを今まで一度も確認していなかったので、翌日泡瀬海岸に出かけました。

クビレミドロ騒動_c0180460_11323145.jpg

もう溶けかけているクビレミドロの根っこを掘り起こして確認してみると、

クビレミドロ騒動_c0180460_11331035.jpg

どれも1cmで、残念!!

クビレミドロ騒動_c0180460_11334918.jpg

名誉教授のご指摘の通りでがっかりしましたが、今回のことでクビレミドロのことがよくわかりいい勉強になりましたし、自然の奥深さを知るいい機会になりました。

クビレミドロ騒動_c0180460_1134255.jpg

また、クビレミドロかマルバハウチワ(オオハゴロモ)か?を確かめながらもたくさんの貝をゲットでき、自然の恵みにも感謝!

お忙しいみなさんをクビレミドロ騒動に巻き込んでしまい、ごめんなさ~い!
by nami-5963 | 2013-04-11 11:35 | 磯遊び | Comments(0)