クビレミドロ騒動
2013年 04月 11日
どんなところで何が観察できるか?の地図作りを始めました。
毎日、干潟を歩いていると「犬も歩けば棒にあたる」のように、世界中でも沖縄の三か所(泡瀬海岸、屋慶名海岸、恩納村の海岸)でしか生育していないという絶滅危惧種の藻類のクビレミドロを発見しました(??)。
泡瀬海岸で何度も見てきたので間違いなし!とやや興奮しつつこのことを、「浦添市の西海岸のサンゴ」のことを最近記事にした沖縄タイムスの記者さん、
地元の港川自治会長さん、この海を研究している「しかたに自然案内」のご夫婦、海人の友人に連絡し、いっしょに確認してもらいました。
みんなで探すと33か所に生育していることがわかり、興奮しました。
タイムスの記者さんもとても熱心に取材してくれ、
「カーミージーでもクビレミドロ発見!」と、琉大名誉教授の香村眞徳さんに報告してくれました。
すると、「クビレミドロに似たマルバハウチワ(オオハゴロモ)の幼体があるので注意して下さい。マルバハウチワ(オオハゴロモ)の幼体の根は5~6cmありますが、クビレミドロは1cmしかありませんよ。そのことをしっかり確認してみて下さい。」とご指摘を受けたそうです。
インターネットで調べてもマルバハウチワ(オオハゴロモ)のことは名前だけしかのっておらず、「絶滅危惧種の藻類」ということでクビレミドロの根っこの長さまで確認していなかったので、翌日に海人の友人とカーミージーの海に出かけました。
すると3cmの根っこのものが3個、5~6cmの根っこのものが30個見つかり、明らかにクビレミドロではないことが判明!!
すると今度はクビレミドロの根っこが1cmしかない!ことを今まで一度も確認していなかったので、翌日泡瀬海岸に出かけました。
もう溶けかけているクビレミドロの根っこを掘り起こして確認してみると、
どれも1cmで、残念!!
名誉教授のご指摘の通りでがっかりしましたが、今回のことでクビレミドロのことがよくわかりいい勉強になりましたし、自然の奥深さを知るいい機会になりました。
また、クビレミドロかマルバハウチワ(オオハゴロモ)か?を確かめながらもたくさんの貝をゲットでき、自然の恵みにも感謝!
お忙しいみなさんをクビレミドロ騒動に巻き込んでしまい、ごめんなさ~い!