物外忌
2013年 08月 15日
浦添城内にある墓前で物外忌が行われました。
「物外」というのは、伊波普猷の雅号だそうですが、
私は沖縄の歴史を学ぶ中で、彼が「浦添城が首里城以前の中山の拠点だった!」ということを明らかにした人!だということを知り、そのことに敬意を表して毎年参加するようにしています。
墓前祭では最初にお祈りをして線香をあげ、
「祭文」が読み上げられ、
「おもろ」研究会の方々が現存する5曲を謡読してくださいました。
祭壇には、彼の大好物だったというサーターアンダギーも添えられ、
参加者には、お供え物を丁寧に袋に小分けしておすそ分け(これをウサンデーというそうです)し、
お茶まで配ってくださいました。
最後に、安仁屋眞昭さんが伊波普猷の人となりを説明し、親友にささげたおもろ「迎えほこら」を全員で朗読して物外忌を終えました。
伊波普猷は「沖縄戦の被害は軍国主義の犠牲」だと断じたそうですが、その後も沖縄が米軍統治下におかれ、たくさんの基地が作られ、現在も墓の上を毎日軍用機が飛び交い、
昨日と今日、オスプレイの追加配備が行われました。
一日も早く、このお墓が本当に静寂で安らかな地になることを祈っています。