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沖縄の不思議の世界を紹介します


by nami-5963

物外忌

8月13日は「沖縄学の父」と言われ、「おもろそうし」(神をたたえる古謡)の研究者の伊波普猷(いはふゆう)の命日で、

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浦添城内にある墓前で物外忌が行われました。

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「物外」というのは、伊波普猷の雅号だそうですが、

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私は沖縄の歴史を学ぶ中で、彼が「浦添城が首里城以前の中山の拠点だった!」ということを明らかにした人!だということを知り、そのことに敬意を表して毎年参加するようにしています。

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墓前祭では最初にお祈りをして線香をあげ、

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「祭文」が読み上げられ、

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「おもろ」研究会の方々が現存する5曲を謡読してくださいました。

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祭壇には、彼の大好物だったというサーターアンダギーも添えられ、

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参加者には、お供え物を丁寧に袋に小分けしておすそ分け(これをウサンデーというそうです)し、

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お茶まで配ってくださいました。

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最後に、安仁屋眞昭さんが伊波普猷の人となりを説明し、親友にささげたおもろ「迎えほこら」を全員で朗読して物外忌を終えました。

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伊波普猷は「沖縄戦の被害は軍国主義の犠牲」だと断じたそうですが、その後も沖縄が米軍統治下におかれ、たくさんの基地が作られ、現在も墓の上を毎日軍用機が飛び交い、

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昨日と今日、オスプレイの追加配備が行われました。

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一日も早く、このお墓が本当に静寂で安らかな地になることを祈っています。
by nami-5963 | 2013-08-15 22:07 | 歴史・史跡・世界遺産 | Comments(0)