ムラサメモンガラの突撃
2015年 01月 27日
何者かが左足に突進してきました。
ビックリしながらもとっさにぶつかってきたものが移動する方向にモリを突き立てました。
するとモリの先にムラサメモンガラが突き刺さっていて二度ビックリ!
ムラサメモンガラはサンゴ礁の浅い海にすみ、縄張りに入ってくるものを体当たりで攻撃する凶暴性を持ち、初夏の卵を抱えている時はさらに凶暴性が強くなります。
名護市の嘉陽海岸でジュゴンの食み跡調査をしている時には、縄張りから出るまで何度も何度も波状攻撃を受けたことを思い出しました。
一度食べてみようと思い家に持ち帰ると、ゆみさんが恐る恐る覗き込んでいました。
調理をしようと出刃包丁を持ち出しましたが、鎧をまとったような体に歯が立たず困っていると、奥さんが「カワハギだから皮を剥ぐのじゃないの?」とヒントをくれ、そのようにすると、なんとか調理ができ、煮魚にしてもらいました。
晩御飯に頂くと身はやや硬く、鶏肉のように筋状にほぐれる肉で、お世辞にもおいしいとは言えませんでした。
後で魚類図鑑を見ると、「食用にしないが、色彩が美しく、観賞魚として人気がある。」とあり、納得!
もう二度と捕獲はしないと誓い、ムラサメモンガラの命を頂いたことに感謝をしました。
合掌!