宮城島の湧き水巡り
2015年 05月 03日
湧き水fun倶楽部から12人が参加しました。
「たかはなり」とは宮城島の高い海岸段丘の地形で成り立った島のことを表し、
水を通しやすい琉球石灰岩の下に水を通しにくい島尻層などがあり、典型的な湧水地形で「水の枯れることのない島」と言われて来たそうで、また、「台風に強い島!(どこかの方角の作物がやられても違う方角の作物が残る!)」と言われてきたそうです。
最初に、高台にある貝塚時代の集落跡の「シヌグ堂」に集合し、
その後、大正時代に岩の上に枯れ木を置いて燃やし、
もろくして割り開いたという100mの石段の急坂「ハシンツ」をゆっくり降りて行きました。
そして最初に辿り着いた湧き水が、イキントーガー(千川)でしたが、残念なことに原因不明の水涸れ状態でした。
それでも、その水溜りにあまり見かけない珍しいトンボが産卵にやってきていました。
琉球王国時代の国家公務員のノロの立派な上原ヌル御殿(イーバルヌンドゥンチ)が再現されており、
ジューグチガー(百川)を見学して、港の方にマングローブの見に出かけました。
マングローブは海水と真水が混ざり合う汽水域に生育する植物の総称だそうで、
葉っぱの丸いのがメヒルギで
葉っぱの先がとがったのがオヒルギ、
タコ足の根を持ち葉っぱの先にトゲガあるのがエヤマヒルギだと教えてもらいました。
そばの崖下にもクカルンダガーがありとてもきれいな水が湧き出ていて、
廃校になった小中学校のそばに宮城島で最大の水量を誇るハルガー(億川)があり、
最後に上が飲料水で下が洗濯や雑用水に使われていたヤンガー(万川)を訪れ3時間の見学会を終え、宮城島には湧き水がいっぱいあることにビックリ!でした。
遅い昼食は以前に行ってとてもおいしかった「たこめし」を紹介し、皆さんにとても好評だったのが嬉しかったで~す。