10月16日の観察会
2016年 10月 17日
最初に危険生物の説明と観察会の注意があり、
岸辺の岩場のたくさんの穴がカニや貝の住み家だということを説明していると大きなルリマダラシオマネキのオスが出て来てみなさん大喜び!
海に入ると空気中に酸素を補給してくれるカイメンソウ、岩に着いた二枚貝や生きたサンゴや
クロナマコやニセクロナマコにも出合い、感触の違いを確かめつつ、身を守る方法に違いがあるものの、食事をすることを通じて海をきれいにしてくれている一員だということを知りました。
白いアオリイカの卵が孵化した後の茶色い袋(卵のう)が残っていたのに触れ、そばの岩場にヨウジウオの幼魚が6匹も遊んでいるようすや
白化したイソギンチャクに棲む二匹のかわいいカクレクマノミを2~3人ずつ交代で観察し、
海草藻場の1~2cmほどの穴に棲むトゲアナエビを海草のリュウキュウスガモの葉っぱで釣り上げる、
「トゲアナエビ釣り」を楽しみました。
「釣り上げた方は先着5名に賞金一万円を差し上げます!」との声にみなさん一層夢中になりましたが、残念ながら一人も成功しませんでしたが、
エビ釣りをしながらシャシャコパンチの怖いフトユビシャコ、
毒針で魚をとらえて食べるイモガイやかわいい二個の目を持つクモガイ、
白いとげが一杯のナガウニ、
砂もぐりの名人技を使ってペンチのような爪でヤドカリを襲って食べるソデカラッパなどに出合いました。
大岩に住みついて珍しく大きく成長したヒメシャコガイを見学してから大きなブロックに向かっていると、昨日出会ったサメの死骸が流されているのを再発見!
1m20cmほどのネムリブカのヤングですが、もう腐敗が進んでいて臭いにおいが立ち込めていましたので、
写真を撮ってすぐに離れました。
大きなブロックに着いたブジツボ、カサガイ、オハグロガキ、オニヒザラガイなどは干潮時は乾燥にじっと耐え、潮が満ちた時だけに食事をしてきれいな海を保つのに貢献しているという説明にみなさんガッテン!と感心しておられました。
ブロックのそばの水溜りに、アオヤガラとサザナミフグの赤ちゃんがいるのをザルにすくって観察していると、
たくさんあちこちにみられるモンブランのような砂山が何か?の質問があり、
砂地に棲んでいるたくさんのゴカイの仲間が、砂にたまった汚れをエサ(栄養)にして取り除いた後のきれいな砂をウンコとして出したものが、潮の満ち引きで崩れてできたもので、きれいな沖縄の海ができる一つの要因だと説明するとみなさんガッテン!と納得していました。
帰り道で、アオリイカの産みたての白い卵塊を海草藻場に見つけ、
たくさんの生き物に出合った観察会を無事に終え、カーミージーの海の素晴らしさを再認識することができました。
みなさんお疲れさまでした。