南恩納海岸の自然観察会
2016年 11月 13日
会場は今までも磯遊びをさせてもらったことのある、屋嘉田潟原(やかたかたばる)のことで40人ほどの地質ファンが集まりました。
私は、地質以外の海の生きものを説明するようにご指名を受けましたが、こんなことなら「カーミージーの海の生きものパンフレット」を持ってくればよかったと悔やまれました。
海に入るとたくさんのゴマフニナがいて、昼は集団で固まり乾燥を防ぎ、夜はバラバラになって餌を探すというと、みなさんビックリ!
地質観察ポイントまでにとても立派な海草藻場があり、タマガイ類の卵塊の砂茶わんがあったり、
軟体動物のスジホシムシモドキ、
波の形の貝殻を体内に持つタツナミガイがいて
海草に卵塊の海そうめんを産み付けていてビックリ!
岸辺の岩場に着くと
たくさんの丸い化石の銭石(ぜにいし、大型有孔虫のこと)がたくさんあってビックリ!
そばの崖にも白っぽい貝の化石の入った地層が遠目にもよく分かりました。
「沖縄最大のポットホール」の高さ4mほどの大岩に着くと、
中には直径4mほどの大きな穴が開いていてビックリ!
小さい岩が台風や大きな嵐の時にくぼみをぐるぐる回って削り取った浸食地形で甌穴(おうけつ)と呼ばれているものでした。
こんな大きなものは珍しいので、村の天然記念物に指定しては?というと役場の担当者の気が向かないようでした。
サンゴの生息する外洋に向かうと広大な海草藻場があり、さっき化石で見た銭石が現役の状態で見つかり、
蛇の目ナマコにもたくさんくっ付いていてビックリ!
友達とこれだけの面積の海草藻場がありながら、トゲアナエビが一匹もいないね!と話していると、やっと一つだけ見つけ「トゲアナエビ釣り」をしましたが、カーミージーの海の素晴らしさを再認識できました。
外洋に法に向かうと、きれいなサンゴがたくさん群生し、
のんびり泳ぐルリスズメダイの群れがいたり、
海底にはたくさんの銭石が散らばっていたり、
岩の上にはたくさんの貝のカネツケザルがたくさんくっ付いていてビックリ!
このあたりの岩場には4~5mの高さに水平な「縄文海進時の海底」が一面に見えるのもビックリ!
石の会でいろんなことを学ぶことができ、友人も楽しかったようでした。