4月9日の観察会
2017年 04月 10日
4月9日の観察会は好天にも恵まれ、リピーターの人も多い中、参加者20名とスタッフ5名が集まり、元気で賑やかな観察会となりました。
いつものように危険生物について学習した後、
海に向かうと岩場にたくさんへばりついたゴマフニナが出迎えてくれ、
岸辺の岩にたくさんあいた穴がカニや二枚貝の住み家で、海をきれいにする役割を持っていること知り、ビックリ!
海に入ると、クロナマコが出迎えてくれ、「触ると固くなる!」ことや「紫色の汁を出す!」ことで魚などの敵を撃退すること、
チクチクするイカリ型の小骨を持ち2~3mに成長するオオイカリナマコにみんなで触れ、
海の中でたくさんの触手を出して泥や砂の食事のようすを観察し、
柔らかい体からなんにでもよくくっつく白い内臓のキュビエ管を出し、魚などから自己防衛をすることを紹介し、ナマコの仲間はみんな泥や砂の中の有機物を採ってせいかつする海の掃除屋さんだ!ということを知ってもらいました。
モズクが自然にたくさん生えているのを手に採ってよく洗って口に入れるとおいしい!ことを体験していると
短時間でたくさん採ってお土産にできたひともいてビックリ!
海草藻場を歩いていくと毒針を持つ大きなイモガイや
昔のお金だったキイロダカラ、
毛がいっぱい生えた巻貝のサツマボラ、
きれいな巻貝のチョウセンフデ、
魚のアミメノカエルウオや
ベンケイハゼ、
貝のタマガイ類が砂と卵を粘液で混ぜて作った卵塊の砂茶わん、
体の中に「波型」の貝殻を持つ黒いタツナミガイにさわっていると
タツナミガイの卵塊のウミソウメンに出合ってビックリすることばかりでした。
大きなブロックに着いたフジツボなどの生きものはみんな潮が満ちた時に食事をしてきれいな海を作ることも知り、
そばの海草藻場で海草を束ねて1~2cmの穴に棲む赤いトゲアナエビ釣りを楽しんで帰ることになりました。
帰り道で、絶滅危惧種のカサノリを見つけてとても盛り上がりました。
楽しくお土産一杯の観察会を無事に終えることができました。
孫のゆみさんが久しぶりのスタッフとしてたくさんの生きものを発見して大活躍してくれていました。
みなさん、お疲れさまでした。