津堅島の地質見学
2017年 09月 11日
津堅島にもカーミージーと同じ粟石(あわいし、マチナト石灰岩)が分布し、その地質見学会があるというので、離島に初めて渡るというAさんといっしょに朝の7時に浦添発で出かけました。
当日は雨の予報がしっかり外れ、穏やかな晴天の中、1時間でフェリー乗り場に到着し、
たくさんの海水浴客といっしょに「おきなわ石の会」の37人も高速船に乗り込み、
10分間の穏やかな海路を楽しみました。
「キャロット愛ランドマリンターミナル」で開会式をして、
最初にハトが見つけたという伝説の残るホートゥガーに向かいました。
街中を歩いていると門柱には大きなシャコガイがシーサー代わりに置いてあったり、
石敢當も大きなシャコガイだったり、
軽トラのナンバープレートが手書きだったりと「所変われば品変わる!」を実感しました。
ホートゥガーはきれいな海に降りる断崖にありました。
湧き水が湧き出す理由は①水を通しやすい地層を雨水が浸透し、②水を通しにくい地層で遮られ、①と②の間から湧き出す!ということで、これは全国どこでも同じですが、
ここホートゥガーでは
①が12万年前に堆積した粟石(あわいし、マチナト石灰岩)で②が300~400万年前に堆積したシルト(泥岩)系の凝灰岩(ぎょうかいがん、火山灰が堆積してできた岩石)だとの説明がありました。
カーミージーでは②にあたる岩石を目にすることはできませんが、湧き水はとても豊富なことが確認できています。
一日見てきた津堅島の粟石はカーミージーで見られる粟石より質がよくなかったので、石材としては適さず、切り出されることもなかったということがよく分かり、津堅島に来ていい勉強になりました。