円錐カルスト
2017年 11月 12日
「おきなわ石の会」の11月の野外観察会が本部町の山里であり、Aさんといっしょに出かけました。
今帰仁グスクに向かう道を途中で左折してしばらくすると大きくてきれいな駐車場にたどり着き、いつものように30人近い熱心な地質ファンが集まりました。
駐車場にはきれいなトイレばかりか、付近の案内図や
カルスト地形のでき方などの詳しい説明版がよく整備されていてビックリ!
あいさつの後、整備された遊歩道をしばらくあるいてから
急な山道を20分くらい歩くとデーサンダームイの頂上に着きました。
登山道の途中や頂上は石灰岩の浸食による鋭いのこぎり状に尖った岩がごつごつし、ケガをしそうだったので登山と下山時には安全に心掛けました。
西には円錐カルストのウフグシクムイ(237m)がそびえ、左に瀬底島や水納島、
右手には海洋博公園と伊江島までが遠望できました。
素晴らしい景色を眺めながら周りにたくさん見られる円錐カルストがどうしてできたかを会長や石の会の方が詳しく説明して下さいました。
普通は石灰岩地方のカルスト地形は雨水の浸食作用で山口県の秋吉台や秋芳洞のようになるのですが、
熱帯地方のカルスト地形は気温が高い分、雨水の浸食作用が激しく、ここ本部町の山里のように円錐カルストがたくさんできるそうで、こんなところは世界的にも珍しく世界遺産級の地形だそうです。
これからのリクエストもたくさん出され活気に満ちた石の会でした。
帰り道に海岸線を通り、Aさんが天然記念物の「塩川」に行ったことがないというので立ち寄ってみました。
陸地にありながら塩水がこんこんと湧き出し、
世界に2か所しかない!という珍しいものだそうで、いろいろと勉強し、家に帰って歩く感触が変なので、靴底を覗いてビックリ!
険しい山登りに耐え切れず、右足のかかとはすでになく、両足の靴底がべろべろに剥げ落ちそうでした。それを見てみんなで大笑いをしました。