真夜中のカーミージーの海
2018年 01月 04日
今年の最大干潮の-33cmの水位という貴重な日ので、「カーミージーの海で遊び隊」の夜の研修会を開催しました。
MさんとAさんとの三人で真夜中の12時に集まって夜の海に繰り出して、最初に感じたのは、海藻の多さでした。
例年より早く寒くなったためにたくさんの海藻が成長しているようですし、
食感がシャキシャキしたチヌマタや
立派なイソスギナや
ホンダワラの仲間もたくさん見られ、
高い位置にある岩には濃い緑色のアオサ(アーサ)がたくさん付いていてビックリ!
海草藻場にいるイソギンチャクは白化現象も早くに回復し、イソギンチャクエビのご夫婦が住みついていましたし、
夏場は真っ白になってしまい、なかなか回復せずそのまま死んでしまうのか?と心配したイソギンチャクも回復し、1~2cmぐらいのカクレクマノミもすみついていてほっとしました。
夏以後に大きな台風が連続して沖縄にやって来て海水をかき混ぜ水温を下げ、気温も下がり寒くなるのが早かったお蔭で、サンゴやイソギンチャクの白化現象が回復したものと思われました。
三つ目のイソギンチャクはGPSを使っても潮の引きが大きすぎて地形が変わって見えるため見つけることができませんでしたが、普段の海底に立つことができたので、
ティラジャー(マガキガイ)を石ころをひろうようにできて三人が童心にかえって「あった!」「ここにもいた!」と楽しむことができました。
一食分を取り終えるとあとは取りすぎないように気遣い、「見つけても採らない!」と決めて帰路につきましたが、たくさんの赤い目をしたイワオウギガニ、
横たわって寝ているギンポの仲間、
交尾中のタツナミガイ、
大きなアオヒトデ、
毒針を持つ大きなイモガイ、
強い毒を持ち食べると怖いスベスベマンジュウガニ、
仲良しご夫婦のイシヨウジ、
寝姿のダンダラトラギス、
コブラの100倍の毒を持つというエラブウミヘビ、
かわいいヒトデ、
マギー(ビッグの沖縄語)なイソアワモチなどに出合い、楽しい夜の海の2時間があっという間に過ぎ去ってしまいました。