沖国大生のKさんの卒論支援の8回目のイソギンチャク調査にAさんといっしょにカーミージーの海に出かけました。
海草藻場を歩きながら岩を起こすとイモガイの仲間のアンボンクロザメの卵の入っていた袋(卵のう)や
宝貝のナツメモドキ(左)と二枚貝のカイシアオリが潜んでいたり、
5cmくらいのヨウジウオの赤ちゃんまで姿を見せてくれました。
台風12号の影響で雨雲が次第に発生しだす中、
イソギンチャクDに到着し観察を始めるとカクレクマノミが初めて卵を丸い小石(左)に産み付けていてビックリ!
私たち侵入者に対して果敢に突進して威嚇するばかりか、けなげに卵に新鮮な海水を送って世話をする一生懸命な親の姿には頭が下がる思いでした。
次のイソギンチャクFは久しぶりに水没していましたが生きものは見当たらず、
イソギンチャクEはいつも通りにカクレクマノミをはじめエビやカニなどの共生生物がたくさん姿を現し、
イソギンチャクDでは生きものは見当たらず、
先日から移殖に成功した白化したイソギンチャクをイソギンチャクB2として紹介し、初めての観察調査をしてもらいました。
沖国大生のKさんは「また、新しいイソギンチャクを見つけたのですか?」と驚いていました。
イソギンチャクCは白化が進み出したせいか、今までいた生きものは見当たらず、
イソギンチャクAに向かうと大粒の雨が降り出し、手や顔が痛いばかりかあたりが白くかすんで見え、ずぶぬれになったのはカーミージーの海でも初めてのことでした。
そんな中で調査したイソギンチャクAも白化が進み出したせいか、今までいた生きものは見当たらずでした。
白化が進み出すと共生する生きものたちは環境の悪化を敏感に感じ取り環境を変えるようで、今後のことがますます心配でなりませんでした。