今年の6回目になる4月21日の観察会は前日の下見が大雨で中止になりましたが、当日は心配された雨雲も遠のき、
「15分前集合」の呼び掛けに答えてくれたご家族は子どもも大人も貝の「コマ回しと笛遊び」をしっかり楽しむことができ、
海の危険生物や海でのルールを確認して海に向かいました。
岸辺の岩場にはたくさんのゴマフニナが住んでいて、岩にあいた一つ穴はカニの住み家で二つ穴は岩の中に二枚貝が住み込んでいることを紹介していると、
小さなイソアワモチがたくさん現れてグミのような感触をみんなで楽しみ、これらの生きものが食事をすることを通じて沖縄のきれいな海づくりに貢献していることを知り、ビックリ!
ゴカイの仲間でガラスのような毒針をたくさん持っているウミケムシもたくさん現れ、
このゴカイの仲間は泥や砂の中の栄養分を取り込み、「ケーキのモンブラン」のようなきれいなウンコをして、
みんなで海の中に富士山のような小山をたくさん作り、きれいな海づくりに貢献していて、
初夏の今の時期にだけどろどろのゼリー状の袋の中にピンク色の小さな卵の粒がたくさん入った「卵のう」を生み出していることを紹介されましたが、こんなことを今まで知る機会がなかったので、とても新鮮だったようで~す。
また、海に入るとクロナマコ(左)、ニセクロナマコ(中)、オオイカリナマコ(右)、トゲクリイロナマコなどのナマコ類に出会い、感触の違いや毒のあるなしを知り、みなさん汚れた砂や泥から栄養を摂り、きれいな砂や泥のウンコをしてきれいな沖縄の海を作る役割を果たしていることを知りました。
フグのハリセンボンにも出会い、膨らんでかわいい表情を写真に収めることができました。
今日は岩に取り付いて成長したモズクが一つ見つかったくらいで今年は不作のようで残念!
海草藻場に空いた1~2cmの巣穴にすむ赤いトゲアナエビを周りに生えたリュウキュウスガモの海草を使って「トゲアナエビ釣り」の遊びにチャレンジすると、
エサの海草のリュウキュウスガモを両手のはさみで取りに来るトゲアナエビとのやり取りが面白く、
「すごい力で引く!」「草をとられた!」「釣りあげられないのですか?」とみなさん童心に帰ってとても楽しんでいました。
タカラガイのキイロダカラが見つかり、お金として使われた歴史とお金にまつわる漢字には「貝」という字が使われている説明を受け、みなさんガッテン!
海草藻場では茶色い珍しいウミウシや
ミドリチドリガイに出会うことできました。
最後に大きなブロックについたフジツボ、オハグロガキ、カサガイ、オニヒザラガイなどはみんな生きていて干潮時の今はピシッと殻を閉じて乾燥を防ぎ、満潮時にプランクトンを捕食して生活し、きれいな沖縄の海を作ることに貢献していること知りました。
こうしてみると海の中の生きものはみんなで意識しないできれいな海づくりに貢献している素晴らしい生きものばかりだということがよく分かる観察会でした。
みなさん、お疲れさまでした。